講談社文庫

1971年(昭和46年)7月の創刊。創刊時には一挙に70冊を刊行して話題になった。最大手の出版社が出す文庫ということで,その影響は出版界をゆさぶるだろうと早くから言われていたが,果たせるかなこれに続いて大手出版社がつぎつぎに文庫を出すようになって今日に及んでいる。

講談社文庫はいくつもの姉妹シリーズを続刊しており,講談社英語文庫,X文庫,L文庫,特に,遠藤周作文庫,森村 桂文庫,石坂洋次郎文庫,江戸川乱歩推理文庫,吉川英治文庫といった個人文庫が特徴的である。講談社文庫と個人文庫で収録作品の重複が見られたが,これは刊行を急いだ結果と思われる。

講談社の文庫グループのなかには失敗作もあったが,あらゆる分野に挑戦してきたので,文庫の歴史は浅いながら,いまや角川,新潮につぐ刊行点数に達している。