過去の日記を読む・・・ 2000年 1月 1999年 12月 11月 10月 9月 8月 7月 6月 5月 4月 3月 2月 1月 1998年 12月 11月 10月 9月 8月 7月 6月 5月 4月 |
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2月29日 さて「罪と罰」が完結したので,ドストエフスキー関係のページを探してみよう....と思ったら,「ドストエフ好きーのページ」というのが見つかったので,それで終わりになりました。ドストエフスキーへの個人的なこだわりが楽しいページです。私自身は,「貧しき人々」が一番好きなので,北杜夫さんのコメントに共感しました。
2月28日 岩波文庫の新刊「ある巡礼者の物語」の著者イグナチオ・デ・ロヨラはイエズス会の創始者。ザビエルとロヨラがパリ留学中に出会ったとき,ロヨラは36歳の老新入生,ザビエルはすでに助教(レジャン)として教壇に立っていました。ロヨラは同郷(バスク)で優秀なザビエルを熱心に誘い,ついにはザビエルをして「魂の師父」と言わしめたほどの信頼を勝ち取ります。はげ上がった広い額に、人を射すくめる瞳のロヨラは,ザビエルの兄たちが参加したパンプローナの攻城戦では,守備軍として敵側で戦っていましたが,足を負傷し軍人としての未来を閉ざされました。けれども彼の強烈な個性と情熱は,新たな目標として,教会の兵士として闘うという道を選ばせました。ローマ教皇を君主として忠誠と服従を誓い,聖母マリアを永遠の貴婦人として愛と貞潔を誓う,「神の騎士」としての修道会−それが「イエズス会」を貫くロヨラの思想でした。この中世から抜け出たような「騎士」たちこそ,人文主義の洗礼を受けた宣教師たちであり,彼らが現地からもたらす「新天地」の報告は,ヨーロッパの近代化に大きな影響を与えたのでした。 岩波文庫にはほかに,修行指南の書「霊操」(1995)があります。
2月22〜27日 事務所の引っ越しも無事に終わり,ホッとしているところです。この間読んだ新刊本は,藤原鉄頭「マックな人4」(毎日コミュニケーションズ),三谷幸喜「気まずい二人」(角川文庫),春風亭小朝「苦悩する落語」(光文社),買ったけれどまだ読んでない本は,岩波文庫「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代(中)」,「ある巡礼者の物語」,「罪と罰(下)」といった具合。 「マックな人4」は,相変わらず毒のないマック人生を歩むイラストレーター藤原氏の近況報告。別段マックの知識が無くても気楽に読める。小朝の落語本は,不安と猜疑心のかたまりである現在の落語界を,21世紀に向けてどう改革したらよいか,いろいろ私案を提示したもの。諸般の事情により歯切れの悪いところはあるが,協会の古い体質に対する批判も多い。三谷幸喜の対談集は,日頃気になる女性をゲストに招いて,初対面の二人がいかに共通の話題を見つけるのか,人見知りで会話がとぎれがちな著者が様々な女性と場数を踏むことによって,それをいかに克服していくか,その成長の過程を見せるというヘンな本(月刊カドカワの連載をまとめたもの)。ゲストは,十朱幸代,西田ひかる,桃井かおり,林家パー子,安達祐美など13人。最初と最後のお相手を八木亜希子が務め,その間の成長ぶりを検証する。かなり芝居がかっていて,どこまでがホントでどこまでが演技なのかわからない,著者はやっぱり怪しい男。
2月21日 今朝は京浜東北線が大幅に遅れたので,岩波文庫新刊「ハーディ短篇集」をじっくり読むことができました。訳者は,トマス・ハーディの本質はユーモアだ,といっていますが,確かに不気味な題材を扱いながらも,ストーリーは芝居がかっていて,読者受けする皮肉っぽい笑いがちりばめられています。訳文はそれを意識しすぎで,ちょっとわざとらしいけど。ご承知のようにハーディの作品はよく映画化されていますが,淀川長治さんは淀川長治の新シネマトークで,「トマス・ハーディいう人の作品は、映画につくりたくなるんでしょう。ストーリーに泣きどころが多い、尾崎紅葉みたいですからね。」と言っています。
2月20日 岩波書店や白水社など8出版社の共同企画「書物復権」は,「失われた書物を投票により復権させること」を目的としている。しかし,歴史の中に埋もれてしまった貴重な書物など,専門家でなければ選びようがないのではないか・・・と思ったが,趣意書をよく読んでみると心配無用。失われた書物とは自社で絶版にした書物であり,復権とは復刊のことらしい。岩波文庫のリクエスト復刊と同じことだ。インターネット上でのリクエストの受付は、2月14日(月)から3月中旬まで。これまでの最高得点が「芸術における数学」19票というのだから,「同一の書物に対してお一人様1回の投票を守るために投票権が必要」というのももっともか。
2月19日 平凡社ライブラリの新刊「楽園考古学−ポリネシアを掘る」は,太平洋考古学の第一人者,篠遠喜彦と荒俣宏の対談集。幼い頃より考古学に興味を持ち,戦後すぐアメリカへ留学するも,ふとしたきっかけでハワイに立ち寄り,爾来50年。そこを拠点に南太平洋の考古学調査に没頭してきた篠遠先生の驚くような発見や冒険の数々を荒俣氏が聞き書きした,いわば篠遠先生発掘人生一代記といった観があり,モアイ像の秘密や釣り針に着目した考古学的年代の推定など,興味深い話も満載。篠遠先生のユニークで楽しい人柄をよく引き出しています。
2月18日 「噂の真相」から,こんなお知らせメールが。『本誌岡留安則編集長の初の文庫が2月20日に社会思想社の教養文庫から発売! 本誌編集長が20年間書き続けている「編集長日誌」の第一弾が「“スキャンダル雑誌”創刊物語」と題して2月20日に教養文庫(社会思想社)から発売されることになりました。これは15年ほど前に木馬書館より単行本として出版され,現在は絶版となっているものの初の文庫版です。版元側の宣伝コピーによると,「マスコミ界のタブーと戦う名物編集長の苦悶の告白!」とのキャッチコピーの下,「政財官界,芸能界など分野を問わず“事件”の『真相と真実』を追い,またあらゆる“権威”に抗し,圧力・脅迫の言論封殺にもめげず,果敢に立ち向かったみずからの“スキャンダル雑誌”編集長半生を,半生と悔恨を織りまぜながら語る(苦笑)というものです。マスコミ『事件』裏面史の資料としても価値ある一冊! 『噂真』読者は第二弾を読むためにも是非一冊お手元に!!。
2月17日
日経産業新聞の記事より。結構おもしろい^^;;。
2月16日 『クラシック倶楽部〜名曲解説書』 は,メールマガジンも出していて,今回届いた曲は,メンデルスゾーン ピアノ三重奏曲第1番。私はメンデルスゾーン好きなんですよ。交響曲やピアノ協奏曲では,ほかの作曲家にも偉大な作品がたくさんあると思うけれど,ことヴァイオリン協奏曲に関しては,子供の頃から一貫してメンデルスゾーンがNo.1。いつ聴いても幸せな気分になれる曲なんて,そうたくさんはありません。このピアノ三重奏曲も美しい曲で,中学生の頃からお気に入りでした。もっとも,ピアノ三重奏曲自体,ほかにあまり有名な曲がなく,ベートーヴェンとメンデルスゾーンが突出している感じではありますが。 2月15日 アスキーの新刊「100万ヒットのホームページを作った人々」は,東京福袋やネットサーフレスキューなど,定番となっている個人ページの運営者へのインタビューをまとめたもの(昨年,インターネット・アスキーに連載)。あくまで普通の会社員でありながら,膨大なデータベースやメールを処理するというのは大変でしょう。ホームページ歴5年くらいの人が多いのですが,気楽にやっていますといいながら,やはりパイオニアとしての誇りが原動力となっているんでしょうね。
2月14日 週刊新潮によると,少女監禁事件の犯人は,子どもの頃から星新一が好きだったそう。特に「ボッコちゃん」の混血の女の子を金持ちの紳士がペットのように育てる話が好きだったという・・・。星新一といえば,ヨミダスに,『文庫の読者を大切にする試みとして,もう一つ注目されるのは,ショートショートの旗手・星新一さんの新潮文庫の改訂作業。「内職の封筒のあて名書き」が「内職の」に,「ロケット」は「宇宙船」,「高層アパート」は「高層マンション」へと,手直ししている。「古びないSF作品を書こうとしてきましたが,どうしても変化する部分が出てくる。ただ新しい形にすると,また現実に追いつかれ古びるから削る」。作品は,ますますショートショート化した。「たばこはもうはやらないから」と「たばこ」に関する記述も,姿を消している。昭和32年にショートショート第一作「ボッコちゃん」を書いて以来,30年以上。58年に1001編を達成して以降は「もう年だから」と,ほとんどショートショートは書かず,この一年半は休筆状態。しかし,「新しい読者には,より抵抗感のない形を提供したい」と手を入れる。星さんは最近文庫化された「ありふれた手法」のあとがきで,手直しについて「もっと論じられていいと思うが,明治以後の有名作家は,かなり手直しをしている。芭蕉の『古池や』の句も,旧作の手直しの産物なのだ」と書いている。また今回で11回目の刊行となる鮎川哲也の「りら荘事件」(講談社文庫)も百数十か所に手を入れ,推敲(すいこう)されている。作品は発表すれば作家の手を離れるという考えもある。しかし,若者の大半は文庫の読者。安易な文庫化が目立つ中で,うれしい試みだ。』という記事がありました。 ちょっと引用しすぎか^^;;。
2月12〜13日 藤沢市長の選挙があった。藤沢市は,古くからの住宅地であり,住民意識は高いと思うのだが,投票率20数パーセントと,全く盛り上がっていない。私自身は,他市に比べて図書館の充実度が劣っていると思っているのだが,この不況の時期,そういうことは全く公約にあがらない。市に一つしかない巨大な文化センターなど造るより,身近なところに良い本やCDをそろえた図書館をたくさん造ってほしい。これは我が市に限ったことではないが。 2月11日 今日から3連休。といっても,別段計画があるわけではなく,元気があれば一日,東京ディズニーランドへでも行こうか,などと考えています。 『インターネットで選ぶ日本ミステリー大賞 2000 』の投票は2月20日まで。 対象となるのは, 1999年1月1日〜12月31日までに日本で出版された,広い意味でのミステリー小説(旧作の文庫化,再版等は含まない)です。それで,類似企画『1999岩波文庫 of the Year!』なんていうのを考えてみたんですが,私的には新刊部門でゾラの「制作」,改版部門で「水滸伝」か「平家物語」。いかがですか? 2月10日 宝島社文庫の新刊「戦う将棋指し2」は,いよいよ登場・羽生善治インタビュー2連発,米長棋聖と瀬戸内寂聴スペシャル対談,現役棋士100人に聞きました「好きな駒とその理由」,などなど楽しい読み物がいっぱいで,将棋ファンじゃなくても楽しめます。ところで,米長さんは,改名したんですか?(笑) 目次にデカデカと米永邦雄と2回もでてくるので,ちょっと気になりました。
2月8〜9日 元ドリフターズの荒井 注さんが亡くなったとのこと。ドリフを脱退したのが74年だから,もう当時のことを知らない人も多いでしょうが,ドリフ世代の私としては,寂しいですな。しかし,新聞によると唯一のギャグが「ジス・イズ・ア・ペン」というのは,なんとも・・・。「なんだ,ばかやろう」も取り上げてあげれば。 建築家・宮脇 壇「いい家の本」を読んでいますが,確かに理想ではありますね,この人の都市生活指向って。でも,多くの「地方」在住者は反発を感じるんじゃないかしら。 パリやイタリアの諸都市と比べて,日本の都市が単なる職場となり,生活の場とならなかったのはなぜか,ということを日本人の農民意識と絡めて考察しているんですが。
2月7日 鳩翁道話が書棚に見つからないので,2月の復刊で買わなければ....たしか読んだ記憶があるのですが^^;;。どうも整理が悪く,読み散らかしているので,いざ探す段になると大変。ところで,今月重版される田山花袋「東京の30年」は,花袋の文学的自伝。明治期の東京で出会った藤村や独歩など若き作家たちとの交流を描いた楽しい本で,お薦め。
2月6日 NHKラジオ日本の国際放送がインターネットでも聴けるようになったという。30年来のBCL少年としては,あまりにお手軽に聴こえてしまったので,ちょっとショック。当時あるいは今でも電波状況が悪く受信困難な世界各国からの日本語放送を苦労して聴いていたことを考えると夢のようですが,これは有線放送^^;だから,あまりオタクゴコロをくすぐらないのも確か。
2月4〜5日 (朝日新聞)中原中也が死の9カ月前,精神に変調を来して千葉市の中村古峡療養所に入院していた時期に書いた日誌が見つかり,その内容が5日,明らかになった。日誌には,中也には珍しい民謡が書かれていたほか,前年に2歳の長男を失ったことを振り返っている。遺稿となる「在りし日の歌」の集大成へと至る転換期のかぎを解く希少な記録で,中也研究を書き換える第一級の資料の出現に,関係者らは驚いている。 中也は36年11月,最愛の長男文也を亡くして以来,神経症となり,37年1月9日から2月15日まで同療養所に入院していた。入院中に書いたものとしては「千葉寺雑記」が見つかっているが,日誌の存在は知られていなかった。 日誌は1月25日から31日まで毎日書かれ,13ページに及んでいる。欄外に中村院長のコメントが赤インクで書き込まれている。30日付には,「八島の小父(おじ)さん」と山の掃除をし,昼食を食べた後,民謡を作ったとして書き記している。療養所から見下ろす位置にあった千葉県庁のドーム形の屋根を,千葉の方言を使ってユーモラスに表現した内容だ。生まれ育った山口県の方言を用いた詩はあるものの,他の方言を使った詩が見つかったのは初めて。芸術家以外とつき合わず,俗人ぎらいの中也が,「小父さん」と語らい,ほのぼのとした民謡を作っていたことがわかり,その人間像に修正を迫る資料といえる。詩人の佐々木幹郎さんは,「退院後,鎌倉に転居してから中也は『在りし日の歌』の編集方針を変えている。最晩年の詩と前年までの詩の間に,長男の死と入院があり,そのエアポケットの時期をつなぐ資料として極めて貴重だ」と話している。日誌は,3月から刊行が始まる「新編 中原中也全集」(角川書店)の第5巻に収録される。
2月3日 「男の隠れ家」3月号の特集は『書斎は語る』。手塚真,林 望など有名無名の諸氏が書斎を公開しています。作家は別として,一般の人で紹介されるのは,いつも小ぎれいな建築雑誌のモデルルームみたいなのばかり。もっと隠れ家という名にふさわしい足の踏み場もないような書斎を見てみたい(そんなとこ取材に応じないか?)。「書斎の遊戯」の項では,岡崎武志さんが最近の文庫本事情として,異色の岩波文庫「踊る地平線」などを紹介しています。ちなみに我が家の書斎は,家中で一番狭いけれど一番人が集まる部屋(もっとも家族3人であるが)。本とパソコン,オモチャ雑貨が入り乱れて,なんとも「落ち着く」部屋なのです。
2月2日 メールマガジン「読書の素」には,Web上にあるたくさんの読書日記の更新状況が載っていて,なかなか興味深いのですが,私が読んだことのある本は....と探すと,これが全然ない。ミステリー系が多いようです。 最近,帰宅途中のバスの連絡が悪く,10分ほど待ち時間ができるので,駅近くの書店で時間をつぶしているのですが,お目当ての本があるのならともかく,10分間でおもしろそうな文庫本を探し出し,お金を払い,バスに乗り込むというのは,毎日続けるとなかなかハードですね^^;;。本好きの方はみなさんそうかもしれませんが,私にとって書店に入って手ぶらででてこなければならないというのは,人生最大の敗北だと思われます。
2月1日 東京・新橋駅というのは不思議なところで,あれだけ人があふれているのに「普通の大きな」書店が駅前にありません。不便な思いをしていたところ,本日,日比谷口徒歩1分のところに「文教堂書店」がオープンしました。廃止統合された銀行の跡を使っての営業ですが,通勤の際の通り道だし,これは嬉しい。ところがなんと今月,我がオフィスは駅の反対側に移転してしまうのでした^^;;。
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