過去の日記を読む・・・ 2000年 2月 1月 1999年 12月 11月 10月 9月 8月 7月 6月 5月 4月 3月 2月 1月 1998年 12月 11月 10月 9月 8月 7月 6月 5月 4月 | |
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3月27〜31日 無事帰ってきました。いやいや,一週間天気が悪い日が多くて残念でしたが,松山は良いところですな。道後温泉の湯に浸かりながら,久しぶりにゆったりした気分になりました。今回,旅のお供には,永井荷風の墨東綺譚をまた持っていったんです。そのかなりボロくなった岩波文庫は,20年ほど前,学生時代に読了した日付も書かれていて,以来何度となく読み返したものなのです。そういう我が定番岩波文庫といえるものは,雪国や即興詩人(鴎外版)などいくつかあり,旅に出るときはよく持っていきます。旅先での新しい本との出会いというのも楽しみですが,お馴染みの本を違った風景の中で何度も読み返すというのも,もう一つの楽しみなのです。
3月26日 今週は,金曜日まで愛媛大学へ出張しています。また戻ってきましたらよろしくお願いします。
3月22〜25日 永井荷風「出版屋惣まくり」(昭和24年)によると,岩波書店から出した「墨東綺譚」について,『昭和12年に佐藤春夫さんが岩波で私の「墨東綺譚」を出したいという話があるから承諾してくれという事でした。私は岩波書店は大学に関係のある人が好きなように思われるし,それに「墨東綺譚」のようないかがわしい処の事を書いた小説なんぞは不向きだろうと考えて,とっちでもいいようにと返事をしたのです。本ができると挿し絵をかいた画家の謝礼は私の印税の中から差し引くという話を持ち出されて驚きました。それから現金の支払いは本が売り出されてから3ヶ月後だという話をされ,まるで此方から無理に頼んで出版して貰ったような話だと思ったがお金の事で愚図愚図いうのはいやだから私の方では何にもいいませんでした。画家の謝礼を著者が支払うなんていう事は馬琴北斎のむかしから聞いた事のない話です。「墨東綺譚」の表紙の意匠は私がしたのですがこれについて本屋は別に謝礼も何も寄越しはしませんでした。』 ほかにも出版社の悪口を並べた後,『戦敗後の文化の程度も出版商の善悪から見れば大抵推察される次第です。日本の出版社も本の奥付にペタペタ印を押さなくても報酬を著者に贈るようになりたいものです。西洋の本には支那の本も同じこと,印紙を貼り付けるような不体裁なものは存在していません。実に厭うべき習慣であります。』 荷風先生,お金の話になると,俄然調子が出てきますね^^。
3月21日 今月の岩波文庫新刊が地味なので,いまいち盛り上がりませんね〜,個人的には。それで,ちくま文庫を読んでおります。「三文役者のニッポンひとり旅」(殿山泰治),「東京の下層社会」(紀田順一郎)。しかし,ちくま文庫は高い!ですな。
3月19,20日 ガーデニングのまねごと,あるいはドイトの策略にハマって,家のペンキ塗り。腰が痛い。光文社文庫から,新シリーズ『幻の探偵雑誌(1)「ぷろふいる」傑作選』が刊行されました。これまで,「新青年」や「宝石」はあったとおもいますが,「ぷろふいる」とは珍しいですね。 「探偵作家・雑誌・団体・賞名辞典」によると, 『昭和8年5月創刊。京都のぷろふいる社発行。経営者は京都の老舗呉服商の若主人,熊谷晃一。氏は京都の老舗百貨店,藤井大丸の分家の長男でもある。はじめは西田政治や山本禾太郎,山下利三郎など,東京の「新青年」に対抗すべく,京阪神在住作家の同人誌的性格が強かったが,経営者熊谷晃一の親戚であり,東京在住の堀場慶三郎の尽力により,東京の作家たちも執筆をするようになり,しだいに全国に展開する。当時は「新青年」が探偵小説に力を入れていなかったこともあり,部数を伸ばしたが,ついに営業雑誌まで成長することはなかった。創作や評論に力を入れ,特に海外作品を論じた井上良夫の評論には見るべきものが多い。また,「シュピオ」とともに,探偵小説と芸術を巡る甲賀三郎,木々高太郎の論争の舞台のひとつになった。本誌によって登場した作家には,蒼井雄や西尾正がいる。翻訳も長編を掲載するなど,力を入れていた。しかし,クイーンの「フランス白粉の謎」を「飾窓の秘密」の題で掲載したが,五分の一に満たない抄訳で,しかも犯人が違っているという事件を起こした。戦前の雑誌のなかでは「新青年」を除いては,最も寿命が長く,最も純粋だった。昭和12年4月に休刊し,「探偵倶楽部」と改題するはずだったが,経営者の熊谷晃一の事業が失敗し,休刊した。全48冊発行。その後,昭和21年7月から季刊雑誌として復活。創作は再録と編集者である九鬼澹の新作ぐらいで,むしろ随筆欄が豊富だったが,戦後の出版界の動乱期に関西の小冊子では太刀打ちできず,長続きしなかった。第二次「ぷろふいる」は昭和22年12月まで続き,「仮面」と改題し,また,別会社から「小説」を発刊した。』 このシリーズ,続刊として『「探偵趣味」傑作選』や『「シュピオ」傑作選』も予定しているらしいので,楽しみ。
3月15〜18日 代休も含め4連休となりました。すこし本腰を入れてLinuxに取り組もうと思い,ハードディスクを入れ替えたりしながら環境づくり。しかし,最新のKDEの画面を眺めるていると,Windowsより親切なんじゃないかと思うほど,至れり尽くせりですな。なおかつ格好もいい。こうなると,私のようにインターネット中心,遊びでパソコンを使っている人間にとっては,べつにWindows2000買わなくてもいいじゃないか....と思うのが自然。かの地,中国ではLinuxがメジャーだということだし。私のページにお立ち寄り下さっている皆さんぐらいの年代だと,パソコン通信でもなんでもDosでの経験が長いと思うので,Linuxさわっていると,なんとなくウキウキするんじゃないでしょか。なんてことを考えるのも,代わり映えのしないWindows2000で,これからまた数年暮らさなければいけないのかと思って,なんとなく暗〜い気分になっているからなのですが。
3月14日 カメラジャーナル新書「カメラコラム300」(田中長徳)を読む。本屋よりカメラ屋のほうでよく見かける新書シリーズの13弾。長徳氏の1ページほどの短いコラムを集めたもの。冒頭より,エクターの暗号,アルパの製造台数,宇宙カメラを地上で使う,高梨豊氏とライカ・・・てな具合ですから,高梨豊ってだれ?というごく普通の方には縁のない本。長徳氏はカメラマンらしいというか,長年同じようなネタを扱いながら,あちこち巧く書き分けていますな。
3月13日 大塚公子さんの一連の死刑に関するルポを読む。「死刑執行人の苦悩」は,実際に死刑執行に当たった拘置所の刑務官たちへのインタビューを中心に,死刑執行に関わる人々の苦悩を描いたもの。受刑者の社会復帰を任務とし,それに生き甲斐を感じる刑務官が,一方では「自分の犯した罪を悔い,自由社会に暮らす一般人よりもずっと立派な人間に成長した」人を,自らの手で殺さなければならない。死刑執行を経験してやっと一人前の刑務官だといわれながら,その後自らの任務に誇りを持てなくなり,自分が汚れた人間に堕ちてしまったという後悔の念に一生苛まれる。知られることのない死刑執行の裏側を覗くことができるが,当然心静かに読める本ではない。
3月10〜12日 寒いですね。ウチの唯一のパソコンは,カミサンがゲームをやったり,メールを送ったりしているので,最近あまり自由にいじれなくなっているんですね。たとえばWindows2000をやめてLinuxに乗り換えるとか....。ハード的な改造なら,可能なんですが。それなら,デュアルブートならぬトリプルブートで乗り切ろう,といろいろインストールしているうちに,ホントに寒い目に遭いました^^;;。こういうときに,猪突猛進型で後先考えずに手を出してしまう亥年生まれはいけません。結局,ケチらずに新しいハードディスクを買ってトライした方がよさそうという,あたりまえな結論に達しました。Web現代の「編集者の学校」は,興味深い話がいろいろ読めて楽しいですね。
3月9日 いやー,相変わらずJR東海道線辻堂駅前・前田書店の丁寧なカバーかけには感服しますな。ちゃんとハサミを使って,あっちこっちひっくり返しながら,ぴったりカバーの出来上がり。大型チェーン書店だったら,レジに行列必至,絶対許されない技ですな。だれがレジにいても同じようにやってくれるのも偉いところ。私など申し訳なくて,2回に1回はカバー要りません!なんて言ってしまうくらい....。文庫本の品揃えもまあまあだし,夜遅くまでやっているし,ちょっと寄り道してもここで買おうかなという気にさせてくれますね。
3月8日 アスキー出版の新刊「オヂがパソコンを買うという暴挙」を読みました。パソコン未経験のおじさん(といっても42歳だ)が,ともかくMacを買い込み,家族に煽られながらも,それを使いこなすまでの日々の記録。なかなか面白い。コンピュータと関係のない雑誌の編集長をしている著者は,私と同じ写真ファン(それもチェキを持っている!)らしい。本書の担当編集者曰く,「この本,当初はQuarkExpressで作る予定だったのだが,結局アスキーが社内で開発したEWBとやら言う組版システムを使用した。私は活版も写植も,もちろんQuarkExpressのDTPもやったことがあるという現在では信じられないキャリアを持った編集者だけれど,このEWBとやらは初めてだったので,苦労したのなんのって。文中で文字が大きくなったりする変な本だからかもしれないけど,変なところに気をとられてけっこう疲れた。ま,組版代やら面付代はタダなんだから文句言えないけどね。ちなみにこの本は他にも随所にけちったところが多くて,そのままやれば明らかに400ページを超える本になってしまったのだが,会話の前後の改行を削ったりしてむりやり384ページにして紙代を節約した。」 私もしがない編集者だけど,こんなことはWeb上でもよう言わん。
3月7日 永六輔「夫と妻」(岩波書店)。『十代の夫婦は,セックスで夫婦。二十代になると,愛で夫婦。三十代になると,努力して夫婦。四十代になると,我慢の夫婦。五十代になると,あきらめの夫婦。六十代になると,お互い感謝の夫婦 やっと夫婦です。』 う〜む,我慢我慢^^;;。しかし,永六輔は最近,この手の本ばっかしですな。
3月6日 ちくま文庫の新刊「古書狩り」(横田順彌)は,前にJust Systemから出ていたもの。古書収集の奇々怪々をモチーフにした,ハチャハチャ・ミステリの著者ならではの小説集(これ自体はハチャハチャではないけど)。詳しい紹介がここにあります。
3月4〜5日 週末はあまり天気が良くなく,近くの公園やデパートに遊びに行ったくらい。あ,久しぶりに焼き肉屋で,腹一杯食べたのは嬉しかった。以前から申し込んでいた藤沢市関係団体がやっているプロバイダから開通のお知らせが来たので,さっそくアクセス。ここは市民であれば月500円で使い放題というなかなかお得なシステム。私の場合,テレホーダイでの使用が主なので,「優先コース」という贅沢なコースにしたけれど,それでも月1000円。週末にアクセスした感じでは,ビジーもないし,値段の割には使いやすいかな。
3月3日 カッパブックス『在日コリアンの胸のうち』を読む。著者の辛淑玉さん(朝まで生テレビに出ている女性)は,東京生まれの在日3世。以前『日本人対朝鮮人』を出したとき,「あの光文社から本を出すとは何事か,と思う人もいるようだが,探してみると過去にはけっこういい本も出してる。この本も,光文社のいい本といわれるような内容を目指したつもりなのだが」と言っていた。「君が代」に関するコラムを読んでいて,そういえば最近,来日オーケストラやオペラの演奏会の初日に,両国国歌を演奏することが無くなってしまったのでは,と思う。以前は,ウィーンフィルやイタリアオペラでも演奏していたはずだけど。
3月2日 編集を担当している雑誌の「改装」について会議。他人の雑誌だと,いろいろ注文ばかりつけているが,いざ自分の担当する雑誌をどうするか,ということになると,さっぱりアイデアが湧いてこない。まあ,雑誌の性格上,あまりインパクトがありすぎて,臨界しちゃうのも問題なので^^;;。
3月1日 我が地元,藤沢で『第3回湘南古書まつり』(藤沢有隣堂6F(JR藤沢駅南口を出て左側)3/24(金)〜29(水))があります。「各店が力を込めて良品を用意しておりますので ぜひぜひ足をお運びください」とのこと。目録の発行もあります。また3/16(木)〜29(水)まで,同店4階イベントスポットでも古書セールを開催。こちらは点数は少な目,白っぽい本(新しめの本)が中心のようです。
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