Diary home_w
過去の日記を読む・・・
2000年 5月 4月 3月 2月 1月
1999年 12月 11月 10月 9月 8月 7月 6月 5月 4月 3月 2月 1月
1998年 12月 11月 10月 9月 8月 7月 6月 5月 4月
 
 

6月29〜30日

日版が運営しているインターネット通販「本やタウン」は,書籍の検索までは一般の通販と同じだが,その本を近くの書店で受け取るというところがポイント。手数料がかからないのはよいが,受け取れる加盟書店は少ない。古書店で稀覯書を探すのならともかく,普通の書籍なら,わざわざ遠くまで出向いて受け取るということはないだろうから,多少の手数料がかかっても普通の通販の方がよいなぁと思う。もちろん,書店客注の活性化?という日版の意図はわかるんだけど。ちなみに人口40万ほどの我が町には,加盟店が一軒も無かった。(エキスパート検索ページは,使いやすい!)

6月28日

今週の週刊アスキー,BOOK関係のサイト特集。普段訪れたことのないところも多くて,なかなかよかったのですが,「廃本」というのは....。古本,絶版本,古書,最近ではリサイクル本ですか,いろいろ呼び方はあると思うけど,ゴミ屋さんのサイトじゃないんだから,廃本というのはびっくり^^;;。辞書にもないんじゃないかな。

6月27日

岩波文庫の新刊,河野与一「学問の曲り角」を読んだ。河野与一は岩波の翻訳書を多く手がけているが,山本夏彦「私の岩波物語」によると,『・・・たぶん原本はかくの如く面白いものなのだろう。それを翻訳が晦渋難解なものにしたのだろう。その例は河野与一の「プルターク英雄伝」に最も見らる。岩波は外国語の出来るだけの人を重く用いて,その人の日本語能力を問わなかった。英雄伝だから手に汗にぎるはずのものが,世にも退屈なものになっている。こんなにつまらなくするのは人間わざではない。』などと散々である。私も岩波文庫「クォ ヴァディス」で討ち死にしたが,本書では「欠伸がうつる」の典拠や「プラトニック・ラヴ」の由来など,身近な話題を,大先生らしい偉ぶった風もなく,楽しく説いている。

6月26日

岩波文庫の新刊,フォークナー「熊」を読む。岩波文庫のフォークナーは珍しく,40年近く前にでた「寓話」に続く2冊目。「熊」自体は,かつて赤祖父哲二訳の旺文社文庫版があった。幼い少年が狩猟仲間に入り,長年彼らが追いかけてきた森の主である大熊との戦いの中で,人間と動物の死を見つめ,大地や森の神秘を感じる。フォークナーは難しい,という先入観があったせいか,この物語の重厚ではあるが,すっきりとした読み易さは意外であり,嬉しかった。

6月24〜25日

ノートパソコンが吹っ飛んでしまい,データ修復に苦戦。最近,しょっちゅうフリーズするのでちょっと弄ろうとしただけなのですが....。

岩波文庫の新刊「明治のおもかげ」を読む。昭和28年,新聞記者で俳人,落語や小唄もよくした鶯亭金升によって描かれた江戸の面影が残る東京思い出話。小話や洒落,あるときにはまじめな考証と,大名旗本から吉原色街まで,自在な語り口は見事で,気楽に楽しく読むことができた。

6月22〜23日

世界最古の現役客船ドゥロス号が,世界各地で本の普及を目指す航海活動の一環として横浜港・新港ふ頭に寄港し,23日から9日まで一般公開中。本の販売のほか,各国から集まったボランティア乗組員との交流イベントも企画されている。入場無料。ドゥロス号は、タイタニック号より2年遅い1914年に建造され,貨物船として就航していたが,発展途上国などに良書を紹介するドイツの非営利団体「GBA」が77年に購入。名称をギリシャ語で「仕える者」を意味する「ドゥロス」に変更し,以来87カ国、400以上の港に寄港,約1500万人が同船を訪れているという。ボランティア乗組員は約35カ国から300人余り集まり,自国の文化を紹介しながら,寄港先の国々の人と交流を深めている。日本を訪れるのは3度目

 船内の一角にある「洋上書店」では,約6000タイトル,50万冊もの書籍が並ぶ。国によって通貨が異なることから「ユニット」という独自の単位で価格を表し,洋書を中心に料理やスポーツに関する本,辞書,絵本などを低価格で販売。Tシャツなどの記念グッズも売り出されている。

6月21日

岩波文庫新刊「随筆滝沢馬琴」(真山青果)を読む。馬琴といえば,傲慢で偏屈で強情でケチで酷い人,というイメージが定着している(詳しくは,白龍亭参照)が,青果は馬琴の日記や関係資料を丹念に漁り,馬琴の過去の習慣にこだわり,争いを好まない性格,息子にかける過剰な期待が満たされなかったことから,あのような態度になってしまったと分析。馬琴の弱さ,一途さを明らかにしているものの,詳細に調べられた馬琴の行動を見ていくと,やはりお近づきにはなりたくない人のような....。

6月20日

福井のインターネット古書店「科学堂」に,アテネ文庫301冊完全揃い16万円というのが出ていますが,これはどうですか? 前に明大の奥村さんのページに,『アテネ文庫の創刊は昭和23年3月25日で、この日には1の久松眞一著「茶の精神」から15川端康成著「私の伊豆」までの15冊が同時に刊行された。その次の発行は16の和辻哲郎著「ケーベル先生」で同年5月15日である。そして終刊は昭和35年4月に発行された301大西克礼著「古典的とロマン的」であった。刊行総数は301冊であるが,この他に「總目録」が何冊か出ている。』という記述がありました。16万円というのは安い気もしますが....。アテネ文庫に関しては,「臼井史朗さんに聞くアテネ文庫創刊の頃」という興味深い記事があります。

6月19日

いままでずっと興味がありながら敬遠気味だった「赤毛のアン」を読んでいます。松本郁子さんのページやその関連リンクを辿って,ようやく感じが掴めてきたところ。

6月16〜18日

週末はまずまずの天気で,職場の女性の結婚披露パーティに行ったり,庭に作成中のウッドデッキ(のようなもの)の材料を買い出しに行ったりと,バタバタしていた。それでその間,何を読んでいたのかというと,ビートたけしの「漫才病棟」(文春文庫)。93年に元本が出た,たけしの下積み時代を元にした自伝的小説。たけしの他の本は読んでいたが,なぜかこれは未読。20年近く前,たけしのオールナイトニッポンを毎週欠かさず聴いていた人間としては,結構そこで喋っていたネタが出てきて,懐かしい。そういえば,松鶴家千代若さんが15日に亡くなりましたね。

6月15日

雨が続いていましたが,きょうは久しぶりの晴れ。なんとなく気分がよいところで,CDNOWをいろいろ眺めていたら,アシュケナージとショルティの懐かしいベートヴェンP協全集が格安で出ており,思わずクリック一発!買ってしまいました。私が中学生か高校生になったばかりの頃,このLP盤を買い,よく聴いていたのです。宇野功芳氏が,内容はないけど美音で勝負した皇帝,などと言っていたのも思い出しました。アシュケナージは,その後メータともやっており,それはCDで持っているのですが,全然だめ。ゼルキンと小澤もだーめ。ということで,結局ショルティかなぁ,と感じる今日この頃....。

6月14日

岩波文庫を焼く....『西村陽平氏は、近年陶芸用の窯を用いて本や雑誌を焼き固める作品づくりをしている作家として知られている。今回は特別に岩波文庫版のダンテ「神曲」を上、中、下とも3巻焼いていただいた。西村氏の手にかかるとある特定の温度環境の中で焼かれた紙は、そのままその質のみを残し、そして固定するらしい。本来身近なものを焼いてみることからはじまった行為が本と出会うことによって極まったように見える。焼かれて白くなった紙のひだをいくら見つめても、そこにはもはや活字はなく、もちろん「ダンテ」も「神曲」もない。本の物質性だけが大きくクローズアップされることによって、かえってそこに書かれてあったであろうダンテの「神曲」が目立つことになる。』

6月13日

13日はご存じの通り,1948年に太宰治が愛人といわれる山崎富栄と玉川上水に入水自殺した日。「人間失格」新潮文庫版の惹句は『この主人公は自分だ,と思う人とそうでない人に,日本人は二分される』。私は初めて読んだ高校生の時からいままで,変わらず前者であり続けている。そして『そうでない人』が私の周りにいるかと思うと,不思議でなんとなく不安な気持ちになる....。太宰の主要な作品は青空文庫で。

6月11〜12日

Jules Verne Pageの邦訳一覧を眺めていて,子供の頃に読んだ地底旅行や八十日間世界一周が「学研 少年少女ベルヌ科学名作全集 1964」だったことを思い出した。ヴェルヌのクイズはわからなかったけど....。

16日発売予定の岩波文庫新刊は,「新編 学問の曲り角」(河野与一,原二郎編),「熊 他3篇」(フォークナー),「随筆滝沢馬琴」(真山青果),「明治のおもかげ」(鶯亭金升)の4点。鶯亭金升(おうてい・きんしょう 1868〜1954)は新聞記者で,古典芸能に詳しく,その一部はここで読めます

6月10日

洋泉社新書の新刊「クラシック名盤ほめ殺し」を読む。著者・鈴木淳司氏によると,『名演奏や名盤は存在しない。あるのは,それを認識する個々や社会のシステムのみ』とのこと。パラパラめくるとちょっと変わったことが書いてありそうな感じだったが,よく読むとなんか大学のクラシック音楽鑑賞同好会の会報みたいな作り。演奏比較論しかやらない従来の音楽評論から脱却して,ということらしいけど,「レコード芸術」の評なんて30年前からずっとホメ殺しだと思っていたよ,私は....。

6月9日

6月1日にオープンした「復刊・ドットコム」は,(株)ブッキングと(株)ビズシークが共同で運営する復刊書のリクエストサイト。なんでこんなことを個人の愛書家でも出版社でもない会社がやるのかというと,ブッキングの保有するオンデマンド印刷機を使用し,ニーズが少なく,重版することのできなかった書籍を復刊。最終的には,一定の数のリクエストが集まることによって復刊を可能にする完全読者主導型出版システムの実現を目指すとのことらしい。『復刊・ドットコムは,ビズシークの運営する探しものお手伝いサービス「EasySeek(会員5万人)」,古本探しサービスをはじめとする古本販売サイト「EasySeek古本」とサービス連携を図る事でより多くの読者の参加を募り,本を探す人が集まる本探しのポータルサイトとして,3年後には100万人の会員数を目指します。』 う〜む,ホントにうまくいくのか???

6月9日

小学館文庫の新刊,広重「江戸名所百景」を読みました。これは前に人文社から出た「広重の大江戸名所百景散歩」のダイジェスト版ですね。古地図と現在の地図,広重の画と現在の写真を対比させ,ぼんやり眺めていてもなかなか面白い。アダチ版画ギャラリーで,江戸名所百景の一部を含む広重らの名作を見ることができます。

6月7〜8日

光文社「知恵の森文庫」が8日創刊された。ジャンルは,まなびの森(ノンフィクション,科学,実用),こころの森(エッセイ,心理,哲学),あそびの森(趣味,旅行,グルメ,パズル)の3つ。カバーデザインは,従来の光文社文庫ほどギラギラせず,ちゃんと価格も入っている背表紙は棚にあっても探しやすく好感が持てる。さて,本文は....となると,これはデザインもなにもかも光文社文庫そのままじゃないか^^;;。よく言えば軽快で,悪く言えば安普請。まあ,既刊書目を見る限りでは,哲学といっても遠藤周作の軽めのエッセイや家田荘子,中山庸子といった感じだから,これでいいのかも。でも,それならなぜ新しいシリーズとして出す必要があったのか....はやくも森に迷っちまった気分。

6月6日

【文化通信】集英社の夏以降の新企画の目玉商品は「まんがこども大百科」全1巻。11月9日に発売されるが,1392頁,4色,オールカラー,定価は2001年末まで発刊記念特価の6500円,1巻物百科としては類書のない新企画で,業務関係を総動員して軽量紙を開発,2・7キロに押さえている。その他の企画では「集英社国語辞典第2版」「スーパーダッシュ文庫」の創刊,文庫「夏の1冊」のキャラクター変更などが発表された。

6月5日

「ツアンポー峡谷の謎」の続きですが,やはりチベットのこのあたり(としか判らない)に馴染みがないのが一番の障碍だ,というわけで,勉強しました,チベットのことを。 これには,「I LOVE TIBET」という楽しいページがお薦め。これ見てるとほんとに行きたくなるなぁ。基本的にウォードの探検時代と現代で大差はないようです....。。

6月2〜4日

岩波文庫の新刊「ツアンポー峡谷の謎」は,昨年出た「植物巡礼」に続くF.キングドン‐ウォードによる東ヒマラヤ,チベットの探検記録。ヒマラヤ山脈に長い流路を刻むツアンポー川の流れに沿って,1924年から1年にわたり,植物,動物,民族を調査したウォードは,自らをプラント・ハンターあるいはプラント・コレクターと称し,多くの珍しい植物を英国の園芸業者のために提供しました。訳者あとがきによると,ウォードは英国以外ではほとんど翻訳されたことがなく,日本は例外に属するとのこと。インターネットでも英国のサイトでは,ウォード関係の記述にたくさんヒットしますね。

6月1日

おそまきながら講談社文庫「もっとおもしろくても理科」清水義範の名調子と,西原理恵子のあまり内容とは関係ないイラストが楽しめます。進化してますか,生物と非生物のわかれ目,動物それとも植物,男と女の分岐点,ロはロケットのロ,理科室からアトムへ,ビッグバンを疑う,カエルの子はなぜカエル,遺伝子とDNAと生物たちといった内容で,前作よりちょっと理科的に踏み込んだものが多く,なかなかためになりました。

home_w