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2月28日

「古書店めぐりは夫婦で」のゴールドストーン夫妻による新刊「旅に出ても古書店めぐり」(ハヤカワ文庫)が出ました。作家夫婦が,バースデープレゼントのための本を古書店で見つけたことから,だんだん古書の世界にはまっていき,古書を訪ねてアメリカ各地を旅する・・・という前作は,いまいち盛り上がりに欠けるかなとも思ったのですが,今回は,いよいよ稀覯本の研究会,アメリカ探偵作家クラブ賞授賞晩餐会,サザビー・オークションにまで足をのばし,ますます古書マニアとして,深みにはまってしまった感じ。

2月27日

汎用JPドメインの優先登録受付中ということで,優先順位1位の我が職場も,とりあえず申し込みました。もっとも,JPドメインにはあまり魅力を感じてはいないのですが,comが取られているのでやむを得ず,といったところです。日本語ドメインも先行き不透明だし,なにかスッキリしませんね。

2月26日

ヨゼフ・コジェンスキー「ジャポンスコ ボヘミア人旅行家が見た1893年の日本」(朝日文庫)を読む。明治20年代に世界一周をしたボヘミア人の教育者であり博物学者である著者の日本旅行記。プロの旅行家でも,官吏でもない,ふつうの旅行者である著者が遺した世界一周の紀行文では,日本の章が一番大きな部分を占めているという。横浜に降り立ち,人力車や鉄道を駆使し,江ノ島,鎌倉,日光など名所旧跡を訪ねるだけではなく,好奇心のおもむくまま,盆栽,昆虫,ホテルのメニューなど,日常の細々したところまで,丹念に記録されている。もちろん教育者らしく,日本の教育システムや,親子関係にも関心を寄せている。話はあちこちに飛んでいて,かならずしも記録として整理されたものではないが,どの場面も,あこがれの地だった日本と日本人への好意に満ちている。当時の写真も多数収録され,これも楽しい。

2月22〜25日

週末は当地でもチラホラ雪が降るほどの寒さでした。マリアット「ピーター・シムプル」全3冊が初版より60年ぶりに復刊されました(古書価4500円程度)。マリアットは14歳のときに英国海軍に入隊し,キャプテンとなり1830年に退役するまで,広く世界を航海し,その間に「The King's Own」(1830),「Peter Simple」(1834),「Mr. Midshipman Easy」(1836),「Poor Jack」(1840)など,多くの冒険小説や子供のための物語を書き続けました。

2月21日

小谷野敦って,「もてない男」のあの人ですね。新刊「バカのための読書術」(ちくま新書)は,抽象的思考が苦手で,哲学や思想の本を読んでもちんぷんかんぷん,だけど知的好奇心はあるっていう「バカ」のための読書ガイド。なんとなく漠然と教養を身につけたいという人のための実践的読書法の紹介。私も含め,読書好きな人の大半は「バカ」なんでしょうね。著者によると,最初は歴史小説を読むのがよいらしい。「読んではいけない本」ブックガイドは面白い。

2月20日

「どうすれば,言いたいことが言える自分になれるか?」(アスキー)は,野村沙知代とテリー伊藤の対談集。いかにも・・・の本だが,読んでみて,かなりサッチーのイメージが変わった。聞き手であるテリーの巧さもあるけれど,『常識にとらわれず,自分らしく生きるための秘訣をテーマに,サッチーとテリーが徹底討論。叶姉妹,小柳ルミ子,西武松坂などなど,話題の人にも厳しい意見がバシバシ飛ぶ!』という惹句にあるような芸能ネタはおまけで,全体を貫くのは,息子に対する母の強烈な愛情だ。『私の夢は,夫を殺して,息子の嫁3人を殺して,春の日差しの中,息子三人とお茶でも飲みながら話しつつ100歳まで生きること』。何があっても息子を最後まで守り抜くのが母のつとめ,というサッチーには,意外に共感できる点が多かった。私が男だから?

2月19日

子供が寝るとき,なにかお話をして!というので,「注文の多い料理店」を適当に話してあげたら,それ以来毎日,あのお話をして,とせがまれる。そこで,念のためもう一度読んでみると,狩りの紳士は4人ではなく2人で,天ぷら粉はクリームで,鬼は猫だったという具合(山猫軒なんだから当たり前か)。クリームじゃピンとこないだろうから,天ぷらにされる話にしたのだが・・・。あまりにテキトーだったので,ちゃんとしたのでもう一度話してやろう,と思っても,「2人の男の人が・・・」とやったところで,「違うでしょ4人でしょ!」と突っ込まれるので,どうしたことやら。

2月15〜18日

ここのところ,暖かい日が続いていますね。もっとも週末の夜に,江ノ島の近くを散歩していたら,なんとも閑散とした感じでした。湘南海岸はいまがいちばん寂しい時期です。三月書房は,なかなかにぎやかで面白いサイトなんですが,とくに「地味な文庫本の情報」というのが楽しい。最近では,冨山房百科文庫全点リストを載せたり,岩波文庫のリクエスト復刊の情報もちょっと出ています。

2月14日

これまでの4冊に比べて,少々馴染みにくい感はあったが,光文社文庫幻の探偵雑誌シリーズ(5)「探偵文藝」傑作選を読みおわった。大正12年に創刊された「秘密探偵雑誌」の後身である「探偵文藝」は,翻訳と犯罪実話を中心とし,「丹下左膳」で有名な林不忘や城昌幸などの創作も盛り込み,探偵小説草創期において独特の雰囲気を持ち,独自の足跡を残した。林不忘は,本名長谷川海太郎,牧逸馬,谷譲次の筆名でも知られており,「探偵文芸」で知りあった雑誌「新青年」主筆の森下雨村の勧めにより,「めりけんじゃっぷ」ものを発表。林不忘としては「丹下左膳」,牧逸馬としては「浴槽の花嫁」にはじまる怪奇実話もの,谷譲次としては,滞米生活の体験を活かした「めりけんじゃっぷ」を通して,モダンなスタイルで文壇に新風をもたらした。昭和10年35歳で没。

2月13日

かつて講談社文庫で出ていたアレクサンドル・デュマ「ダルタニャン物語」(全11巻)が(株)ブッキングより復刊されることになった。訳は鈴木力衛。篠沢秀夫氏の紹介によると,『青年ダルタニャンのことはだれでも知っている。「三銃士」だ。だがそれは全11巻のうち2巻にすぎない。ダルタニャンは大人になる。妖しい美女ミレディーとの関係は? 凄い。銃士隊長になれるのか? もっと上か? 時代はルイ13世からルイ14世に移り,ダルタニャンが守り育てる幼い王は成人して,ヴェルサイユの宮殿に恋の花を咲かせる。全巻を読破すれば,フランスの17世紀を自分の家族史のように自在に語れる国際的教養人に自然になってしまう。場面からは200年後の19世紀前半に書かれたが,日本ではまだ江戸時代,侍がいた。フランスもまだ馬の文化であった。決闘もまだ残る。同じ文化の勢いで書かれ,生彩に富む。感動も笑いも何度読み返しても新しい。訳者の恩師鈴木力衛先生は大学者で且つフランス人を冗談で煙に巻く洒脱な方だった。』とのこと。結局ストーリーはよくわからないが,大した意気込みではある。全巻予約特別価格20,000円で2月から順次刊行予定。

2月8〜12日

3連休は,所要で浜松へ。のんびり各駅停車で行くので,結構捗るかな,と思って本も持っていったのですが,結局気持ちよくガーガー寝てしまい,全然駄目でした。Amazon.comで,オースティンの「高慢と偏見」(河出文庫)がベストセラーに入っていたのでびっくりしました(テレビ放送されたのですね。DVDも出るらしい)。世界十大小説の一つで,よく言われるように,題名と内容が一致しないこの本。バレンタインシーズンには相応しいのかも。

2月7日

「歌って踊って大合戦」といっても,昔のテレビ番組ではなく,最近文庫化された林真理子の本。週刊文春の連載,今夜も思い出し笑いをまとめたもの(12冊目にあたるらしい)。芸能ネタ,業界ネタが好きな人はもちろん,売れっ子作家の私生活をのぞいてみたい人にもおすすめ。しかし,林さんの本,単行本と文庫本をダブって買ってしまう確率No.1ですな。 ウチの場合,カミサンも買ってることがあるから,もう何がどうなっているのか・・・。

2月6日

今月の岩波文庫新刊は,「デカルト的省察」(フッサール),「ドン・キホーテ(正編)」全3冊前篇3,「ドン・キホーテ(続編)」全3冊後篇1,「プラテーロとわたし」(ヒメーネス)の4点。なにかスペインづいている感じですね。ノーベル賞作家ヒメーネスの「プラテーロ」は,かつて理論社や岩波少年文庫(プラテーロと僕)からも出ていた散文詩集。原文及び注釈はここにありますので,スペイン語になじみのある方はどうぞ。

2月5日

「ドン・キホーテ」は,思ったより進んでいます。私にとって,いちばんなじみの深いドン・キホーテは,ミンクスのバレエ。シンシア・ハーヴェイとバリシニコフが出ているABTのメトロポリタン歌劇場公演のLDは,ずっと愛眺?しています。ヌレエフがオーストラリア・バレエで踊ったLDもあるらしいけれど,こちらは未見。なんか,近鉄バスには車体にドン・キホーテの絵が描かれたものがあるとか。志摩スペイン村の関係ですな。

2月2〜4日

岩波文庫新刊,牛島信明訳の「ドン・キホーテ」を読んでいます(6分冊のうちの2冊)。まあ,先が長いのでボチボチいこうと思うのですが,最近まで流通していた岩波文庫の旧版(永田寛定訳)は戦後すぐの刊行でしたから,ほんとに久しぶりの改訳ですね。ドン・キホーテの現役の文庫本では,同じ訳者による岩波少年文庫の抄訳,会田 由訳によるちくま文庫版があります。待ちきれない方は,元本(1999年岩波刊の単行本,2冊で12000円)をどうぞ^^;;。

2月1日

Amazon.comは,2月末まで送料無料延長とのこと。こんどはこっちだ(節操のないヤツ^^;;)。

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