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7月30〜31日 もう7月も終わり。なにかあっという間に夏が去っていくようで寂しいですね。岩波文庫解説総目録のセットが増刷されています(1996年版)。本来,ホームページにでもあげて,毎月アップデートすべきものなのに....。「本との出会い診断」なんてやってる暇があったら,即作って欲しいの^^;;。
7月27〜29日 週末はピカチュー,ということで,横浜のポケモンイベントに行ってきたのですが,面白かったのが輪投げとバスケットボールとは....。こら800円も取るなよ,これで。NET24という書店団体ができました。『ここ数年,私達中小書店の疲弊が進行する中,『「本」を書店から地域の読者へしっかり届けるにはどうすればいいか』という命題の達成のため私達書店有志は,任意団体を組織し試行錯誤してきました。しかし,さまざまな問題は思うようなスピードでは解決されず,その結果スピードある解決方法として,私たちは協業化(コラボレーション)を選択しました。以下の基本理念のもと個々の書店が個性を発揮しつつ協力し(コラボレイト),発展を目指すことで,この業界の発展に少しでも寄与したいと考えます』という設立趣旨で,本と読者を結ぶ確固たる礎を築くこと,出版社様に書店のデータや生の声をより多く集めて頂き,より多くの良い本を出版してもらうこと,出版社様・書店が販売データをもとに強固な信頼を作り,より効率的な販売を行う事(一冊でも多くの本を読者に効率よく届ける)を目的としているとのこと。面白いのは,書店にとって出版社様々であることで,やっぱり普通の業種とは違いますな。
7月26日 湘南地方は,午後からすごい雷。夜には江ノ島の花火大会も加わって,ドカンドカンとそれは賑やかだったよう....。というのも,落雷の影響で電車が止まり,家に着いたのが11時だったからなんですが。手持ちぶさたなので,祥伝社黄金文庫の新刊「人生は合コンだ」(静月透子)など買ってしまい,さっそく役立てようと目論んでいます^^;;。これは,スチュワーデスによる合コン指南書なのですね。オジサン連中にも気を遣ってくれてるのは○。
7月25日 夏休み旅行シーズンというわけで,角川文庫の宮脇俊三「時刻表2万キロ」も衣替えして書店に並んでいる。この文庫,もともと河出文庫ででたものを,角川文庫が引き継いだわけだが,その体裁が,最初の地図の綴じ込みから,あとがきの日本ノンフィクション賞受賞に関する記事まで,そっくりそのまま。角川のカバーを付け変えただけという感じ。以来20年近くを経た今回の新装刊にあたっても,なにもいじられていない。普通の小説ならともかく,本書は国鉄の全線完乗が主題であるから,現在とは全く違う当時の鉄道事情について,ひとこと説明しておいたほうが,若い読者には,より興味が湧くと思うのだが。
7月24日 岩波文庫新刊「今昔物語集 本朝部中」を読む。『巻19から巻26まで,物語性豊かで世俗臭の濃厚な説話群となる。天狗異類譚,因果応報譚などの仏教関連説話から,栄華を極めた藤原一門,怪力無双の僧俗男女,芸道術道の名人上手のエピソード,台頭してきた平安武士の棟梁源平二氏の武勇,地方の民間伝承など,多様な題材の珍譚奇聞が読者を魅了する。』ということで,谷崎潤一郎によって潤色もされた,藤原時平が叔父の国経大納言の妻を寝取る話など,ゴシップ話も豊富。
7月23日 帰ってきた片岡義男....。あの「スローなブギにしてくれ」が今月,角川文庫より新装刊。本人による解説『彼の第三京浜は今日も薄曇り。走ってもとまっても,うんざりの毎日へ,類は友を呼んであいつが現れた。ヘッドライトを消すと夜明けが来て,いよいよ朝のどんづまり。わかってない奴らは,これを“青春”と呼ぶ』。1979年文庫化されたものだが,わざわざ新版と書くからには,なにか変わったところが? 浅野温子の映画が懐かしいけれど,あれはゴチャゴチャした感じで,原作のドライな感じとは,違和感があったな。
7月19〜22日 いやいや暑い3連休でしたね。息子の友達の幼稚園へ「ケンタロウ」お兄さんを見に行ったりはしたのですが,もっぱら家の中で涼んでいました。アルメディアによると,今年1〜6月開店の新規書店は170店で2万955坪。閉店は773店で3万6384坪とのこと。大型チェーン店が増えて,個人書店が減っているという傾向は,ずっと変わっていません。古本屋ブック・オフの「再生術」をテレビでやってましたが(コマーシャルも流れてますな),本の小口を削って小さくなってもいいから綺麗にしちゃう,というのは,ブック・オフがはじめた手口というわけではないでしょうが,ああいう風に本の内容に関わらず,流れ作業でやっているのを見ると,ちょっと吃驚しますね。
7月18日 講談社学術文庫の新刊「古本説話集(上・下)」。岩波文庫版(1955初版)が品切れ中なので,なかなか嬉しい(もっとも,有精堂「古本説話集全註解」(1985)の改題文庫化なのだが)。『日本古典文学の一大ジャンル説話文学の領域に登場した近年新発見の魅力ある作品の全訳注。風雅な生活を送った大斎院も,出家し往生を遂げる。恐怖・病・飢えなど当時の人々の生活感を投影した話や観音・毘沙門・吉祥天女の霊験奇瑞の逸話が展開する。貴族子女の啓蒙書として編纂され,王朝文化の雰囲気を醸す仏教説話を収録。』 ちなみに,「古本説話集」は外題,内題等書名の手掛りとなるものが何もなく,梅沢記念館本以外に伝本もなく,昭和18年に「古本説話集」と仮の名を与えられたまま今日に至っている編者未詳の説話集。成立は平安末期とも鎌倉初期ともいわれ,「今昔物語集」や「世継物語」などと多くの共通した説話をもち,「今昔物語集」と共通する説話は40話ほどにものぼるとのこと。
7月17日 夏休みまで秒読みですね。学生時代だったら,一番嬉しいときでしたし,今でも,別に休めるわけではないのですが,なんとなくウキウキする時期であります。息子も夏休みの計画に余念がなく,プール,海,ディズニーランド,友達の家,テレビゲーム,回転寿司?....ま,それだけなんですけれど。文春文庫の新刊「少年A この子を生んで」を読みました。神戸の連続児童殺傷事件で逮捕された少年の両親の手記です。
7月16日 ちくま文庫の新刊,岡崎武志「古本でお散歩」を読む。「文庫本雑学ノート」の著者ですね。文庫王,均一小僧の異名を持つとか^^。古本屋での作法とか,古本好きの性癖とか,初心者向け紀田順一郎みたいな感じだが,いろいろ面白く書いてある。「買った本,全部読むんですか?」と聞くのは,風俗嬢に「お客さん全員に愛を感じて相手をしてるんですか?」と聞くのと同じ....だって。読者は本屋じゃないんで,それはちょっと違うような。あ,金が貰えるなら,どんな本でも読んでみましょう,ってなことかな。私は,アマチュア読者として,面白くない本を読まない権利を留保するつもり。
7月12〜15日 週末はプール開きだったので,さっそく出かけて,はやくも真っ黒に。文庫本の方は,夏枯れといいましょうか,低調ですな。書店をのぞいても,これといって欲しい本がない。これは人生最大(に近い)の痛恨事であります。そこで,新刊ではないのですが,新潮文庫チャペック「ダーシェンカ 小犬の生活」を読む。本書は1998年に新潮文庫から出て,今年改装されたもの。収められているのは「ダーシェンカ」第一部とチャペックの写真集で,第二部「犬のためのお話」を読みたい場合は,保川亜矢子訳のSEG出版本を。チャペックの文庫化されている作品には,岩波文庫「山椒魚戦争」,「ロボット」,岩波少年文庫「長い長いお医者さんの話」のほか,「園芸家12か月」,「チャペックのこいぬとこねこは愉快な仲間」がある。
7月11日 35mm/F2を買った。いまどき,単焦点など買う人は少ないのかもしれないが,重たいズームはどうしても馴染めない。普段は,28mm/50mm/85mmの3本で済ましているので,ズームはずっとお蔵入りだ。35mmはあまり好きでないが,ContaxのT2を売ってしまったのでその代わりのつもり。荒木経惟氏いわく,「ズームは,ズーズーいってるだけで,気持ちが大きくならないから駄目よ!」 その通りだ。
7月10日 なにか間抜けなことに,雷も鳴らないうちに梅雨が明けてしまいました。年々,季節のメリハリが薄れていくようですね。9日発売の「岩波文庫夏の一括重版」は,こちら。私のお薦めは,「視覚的人間―映画のドラマツルギー」(ベラ・バラージュ),「新編 近代美人伝」(長谷川時雨),懐かしいところで「ウィーンの辻音楽師」(グリルパルツァー)の3点にしておきます。
7月9日
7月6〜8日 週末は良い天気だったので,平塚の七夕でも見物に行こうと思ったのですが,子供が風邪で熱っぽかったため,おとなしくテレビゲームなどしていました。今月の岩波文庫新刊は,「神を観ることについて 他2篇」(クザーヌス),「今昔物語集 本朝部中」,「努力論」(幸田露伴),「連続性の哲学」(パース)の4点。クザーヌス(1401-64)は,各地の大学で神学,法学を学んだのち,司祭となりました。当時は,フランス国王とドイツ皇帝とがそれぞれに教皇を擁立し,異端派が乱立するなど教会の混乱期でしたが,クザーヌスはトルコの圧力を受けていた東方教会が合同を求めて来訪した際,教皇使節団の一員としてコンスタンティノープルへ赴くなど,各地で活躍し,帰国後はドイツの地方教会改革を行い,枢機卿となりました。「知ある無知」,「反対対立の合致」を唱え,終生にわたり思索とともに実践活動にも力をそそぎ,その思想は極めて多面的ででした。その「神秘的思弁」の頂点をなす「神を観ることについて」および本邦初訳の2篇を収録(岩波書店)。「反対対立の合致」とは,有限なもののあらゆる対立を自己の内に統一している絶対である神の属性。したがって,神は,可能であるとともに存在であり,最大であるとともに最小である。また,神は万物の包含であり,逆に,万物は神の展開である。それは,無限大の円周が直線となり,無限大の三角形の底辺と他の2辺が一致し,無限小の円が中心と一致するようなものである。神のように無限なるものは悟性的な矛盾律を越えており,そこでは矛盾するものも一致するのである。この発想は新プラトン主義的であり,排除しあう対立性質を近代的極限概念で解決したものである。「知ある無知」は,人間は,感覚・悟性・知性の3段階を経て,認識を高める。悟性は,感覚に形象を与え,知識に区別と連関を与える数学的認識能力であり,その原理は矛盾律である。しかし,絶対的統一である神を認識するには,この矛盾律を越えた反対の一致を認める知性が必要である。つまり,我々は,悟性認識の極限において,自己の無知を自覚することによって,はじめて,より高い認識に達することができる。(西洋哲学詳説による)
7月5日 ちくま文庫から,「マーク・トウェイン・コレクション」の刊行が始まりました。第一弾は,「完訳 ハックルベリ・フィンの冒険」。この内容はわからないのですが,ハックルベリ・フィンについては,90年にトウェインの自筆原稿が発見され,角川書店より大久保博の新訳が出ていますね。
7月4日 本ページも,ようやく10万アクセスを超えました。ありがとうございました。開設以来,4年がかりでしたが,この間asahi-net,geocities,airnet,mixedmediaとサーバーを転々としながら,よく続けてこれたと我ながら感心。今後ともよろしくお願いします。
7月2〜3日 猛暑です。岩波書店より,文芸書初版復刻シリーズが刊行されます。今月は,「墨東綺譚」(7200円)と「こころ」(8000円)。以後毎月一冊ずつの予定で,「明暗」,「道草」,「大導寺信輔の半生」,「或阿呆の一生」,「小説 不如帰」,「おもかげ」と続きます。だいぶ前に,「墨東綺譚」と「つゆのあとさき」が復刻されて,それは持っているのですが,なかなか丁寧な造りでした。木村荘八の挿画は,やはり文庫本ではなく,こちらで読みたいですね。詳しくは,岩波書店のホームページで。
7月1日 もう7月なんですね。はやくも夏休みの計画でウキウキ気分の諸兄も多いでしょう。そんな爽やかな気分にお似合いな今月の岩波文庫新刊は,幸田露伴「努力論」。久しぶりの改版ですな。露伴曰く,『幸福に遭う人の多くは「惜福(せきふく)」の工夫のある人であって,非運の人のほとんどは,その工夫のない人である。「惜福」とは,文字どおり福を惜しむことで,自分に訪れた幸福のすべてを享受してしまわず,後に残しておくという意味である。』 やはり,浮かれている場合じゃないようで....。
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