Diary home_w
過去の日記を読む・・・
2001年 8月 7月 6月 5月 4月 3月 2月 1月
2000年 12月 11月 10月 9月 8月 7月 6月 5月 4月 3月 2月 1月
1999年 12月 11月 10月 9月 8月 7月 6月 5月 4月 3月 2月 1月
1998年 12月 11月 10月 9月 8月 7月 6月 5月 4月
 
 

9月28〜30日

岩波文庫新刊「ワーニャおじさん」にもとづく舞台が,新国立劇場小劇場にて2002年5月9〜26日に演出・栗山民也,出演・角野卓造・片平なぎさらによって上演されるとのこと(岩波書店)。ワイド版岩波文庫は,10月16日に200点刊行記念新刊&復刊が行われます。記念復刊(10点)は次の通り。蕪村俳句集,森鴎外訳 即興詩人(全2冊),北越雪譜,ファウスト(全2冊),プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神,易経(全2冊),墨東綺譚,杜甫詩選,往生要集(全2冊),忘れられた日本人。鴎外訳「即興詩人」は,岩波文庫版が品切中なので,こちらでどうぞ。

9月27日

出版梓会,出版ダイジェストのWebサイトを開設http://www.digest-pub.net/。梓会は専門出版社112社の加盟する団体。潮出版社,音楽之友社,工作社,金の星社,三省堂など,様々なジャンルの出版社が含まれている。サイトには,新刊重版案内のほか,編集者の独り言のコーナーも。

9月26日

岩波文庫今月の新刊,といってもすでに発売中ですが,「嘘つき男・舞台は夢」(コルネイユ),「今昔物語集 本朝部下」,「真の独立への道」(ガーンディー),「ワーニャおじさん」(チェーホフ)の4点。コルネイユに関する書籍で現役なのは河出書房の喜劇全集のみ。岩波文庫では戦前の「ポリウクト」(古書店で比較的見かける)と旧版「嘘つき男」(1958年)が出ていました。「ワーニャ」には戦前の岩波文庫版と世界名作文庫版「伯父ワーニャ」,現役の神西 清訳新潮文庫版があります。

9月25日

中公文庫の新刊「南洋通信」を読む。本書は,中島敦の南洋もの小品集「環礁」,「南島譚」に当時の書簡を加えたもので,その一部は岩波文庫でも読める。書簡は,ほとんどが夫人あて。病気に苦しみながらも努めて優しく書かれており,南洋庁官吏としての本音がよく表れていて興味深い。

9月17〜24日

一週間札幌へ行っていました。天気には恵まれたのですが,一日だけヒョウの降るとても寒い日があり,地元の人もビックリしていました。残念ながら時間がなく,古書店をぶらぶらというわけにはいかなかったのですが,昔に比べて大学周囲で元気があるのは,カメラ屋と電器屋ばかり....といった印象。梁井さんから情報のあった南陽堂がなかったのでどうしたんだろうと思っていたのですが,学生に聞いてもわかりませんでした。復活するならなによりです。ここと弘南堂は,学生時代,よく覗いていていました。で,週末は疲労困憊ながら,東京ディズニーシー,ホテル・ミラコスタへ初めて出撃。息子は,もう何回目か行っているので,しょうがないから案内してやるか,といった態度。空いている平日に,のんびり滞在するのには誠に結構なところと感じました。しかし,連休中の大混雑のなか,やたらに起伏の多い園内でのダッシュと120分待ちの列には,さすがにへばりました。

9月13〜16日

来週は一週間札幌滞在なので,その準備でバタバタしています。井伏訳の「ドリトル先生」について,石井桃子さんが翻訳を勧め,下訳までしたことはよく知られています。これについて,松岡正剛さんが「千夜千冊」でよくまとめていて,『そこには一人の女性の乾坤一擲があった。『ノンちゃん雲にのる』の石井桃子の乾坤一擲だ。昭和15年のこと,石井桃子は文芸春秋社をやめた退職金で白林少年館をつくり,当時の暗い世相を打ち破る少年少女むきの出版に単身でのりだした。その第1弾が本書であった。石井は翻訳(下訳)を自分でやり,そのブラシアップを,当時,近所に住んでいる井伏鱒二に頼んだ。井伏のブラシアップはすばらしいものだった。翻訳というより,ほとんど日本語の文章をこしらえた。たとえば,ドリトルもふつうに訳せばドゥーリトゥルで,あえて訳せば「薮博士」というところだが,それを日本の子供の発音でも親しめるドリトル先生にした。そのほか「オシツオサレツ」「アベコベ」などの動物たちの名前や冒険先の国の名前にも工夫を凝らした。ところが出版されたのはこれ1冊きりで,時代はどんどん戦火のほうへ巻きこまれていった。戦後,石井はふたたび決断をして,岩波書店にドリトル先生シリーズを出させる約束をとりつける。井伏にも翻訳をひきうけさせた。岩波もこれに応えて全12巻の刊行をひきうけた。』と記しています(このことは,「ドリトル先生の英国」(文春新書)にも書かれている)。「千夜千冊」は,岩波文庫所収の作品もいくつか取り上げられており,詳しい解説が付けられているのでお薦め。ちなみにドリトル先生のシリーズは,米国では人種差別的表現が問題となり,オリジナルの形では出版されていないという。しかしながら,著作権切れにともない,グーテンベルク・プロジェクトが電子化を開始しており,それはオリジナルのままなので,邦訳と比べてみると面白いと思います。

9月12日

小学館文庫より飯島愛の「PLATONIC SEX」が8月に出た。出たのはかまわないのだが,この本,単行本でベストセラーになってから半年ちょっとしか経っていない。同じ本を単行本と文庫本で買う人は少ないだろうから,それなら最初っから文庫本書き下ろしで出せばよい....と思うのは読み手の都合で,商売熱心^^;;ということなのだろう。文庫本しか置いていないような書店もあるのだし。べつに単行本買って,つまんなかったから言ってんじゃないよ....。

9月11日

しかし,なんというかとんでもない事態となってしまいましたね,連続テロ。こちらはのんきにEasySeekの古本出品を見ているのですが,「澁澤龍彦 文庫本」24冊一括が43200円というのはビックリ。「川上澄生全集」(中公文庫)全14冊8800円は状態にもよるけどリーズナブルか。岩波文庫では「トリストラム・シャンディ」全3冊7800円はちょっと高いね。でも岩波文庫の古書価って,ここ20年ほど変わっていないように思える。

9月10日

岩波文庫「欧米の旅」(野上弥生子)を読む。なかなか手を付けられずにいたのだが,いざ読み始めてみると,上中下巻一気に読まざるを得ない楽しさだった。これは昭和13〜14年に,アジアからスエズ運河,地中海を経て,欧州各地を訪ねた旅行記を帰国後にまとめたものだが,何よりその精緻な記録観察ぶりに感嘆させられる(ローマだけでも一冊の本になりそうだ)。欧州大戦直前の微妙な時期であり,戦争にかかわる記述も若干はあるが,出発前に大慌てで洋装を調え,洋髪に変身するゴタゴタ話から始まるなど,全体的におっとりした物見遊山的気分であるのも面白い。

9月6〜9日

台風接近中で,ハッキリしない天気が続いていますね。我が家の近所に新しいカフェができたので,さっそくのぞいてみたら,雨と風の中,せっかくのテラス席が難民キャンプのようになっていました。お気の毒。

9月5日

4日にオープンしたディズニー・シーにカミサンと息子がさっそく出撃してきた。思ったより空いていて,とくに子供の姿が少なかったのでビックリしたそう。インディジョーンズは,最低身長制限までまだまだ届かず,5歳になっても駄目なんだよなー,と本人は不機嫌だったらしい。ディズニーランドに比べれば大人向きで,ショーを見たり,いろいろなレストランで食べたり飲んだりがメインか。

9月4日

田中長徳責任編集の「カメラジャーナル」がいままでの8ページ立てパンフレット様のものから,A5判96ページに大変身。というわけで,その変身第一号なる通巻101号を近所の書店で購入。いままで,カメラ店でしか見たことがなかったので,昼休みに近所のカメラ屋をのぞいては,まだ出ていないかなぁと心待ちにしていたのですが,意外にも普通の書店に置いてあったのにはビックリ。これでメジャー雑誌の仲間入り....というわけにはいかないでしょうが,「メーカーから広告をもらわない」姿勢は堅持するとのこと。内容は,「今月のカメラ」「メトロポリス 4×5」「自伝 日本・カメラ発達史」「佃日記」「今月の掘出物」「カメラ屋名人列伝」「カメラ人類列伝」「ライカ同盟通信」「このカメラについてご存じの方は」「うちのネコたち」「愛と哀しみのコシナ研究会」「世界写真全集」「カメラの売り方,教えます」「デジタルカメラで写真は撮れない」「いま,このカメラが欲しい!」・・・相変わらずだな。ちなみに,デジタルカメラで撮影されたものは,著作権法上,写真ではなく,絵画と同じ美術に分類されるという。それは事実の記録ではなく,撮影者(グラフィックデザイナー)による自由な改変が可能だから。

9月3日

岩波書店のホームページ「編集部だより」に,文庫編集部のコーナーが新設されました。文庫豆知識には,岩波文庫が8月現在で5200冊を刊行したこと,過去の売上げベスト10,★定価表示の変遷,などが載っています。もちろん,新刊案内や重版のお知らせも。コレットの「シェリの最後」はお薦め。

9月2日

岩波書店9月のMonthly Selectionのテーマは「旅をしよう」とのことで,文庫ではゲーテの「イタリア紀行」など数点が取り上げられています。私だったら,ほかにアンデルセンの「即興詩人」も加えたいところ。鴎外訳のこれを読んでイタリアにあこがれ旅立った先達も多く,私もテレビで青の洞窟が出てくるたびに,思い出します....行ったことは無いのですが。

9月1日

新橋駅頭で,産経新聞朝刊100円のキャンペーンをやっていた。産経新聞といえば,9月1日からブロードバンド(高速大容量)インターネットを使って,「新聞まるごと“電子配達”(ニュースビュウ)」の実用サービスを始めるとのこと。新聞のレイアウトや広告をそのままデジタル化して圧縮,ユーザーは手元のパソコンで紙面を取り出し,拡大して読むことができる。朝刊は毎朝午前5時,夕刊は午後4時に届けられ,1カ月1900円。電車の中じゃ読めないな。

home_w