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10月30〜31日 新しい「図書」が届きました。7日に秋の重版があり,「日本風景論」や「経国美談」など,他文庫で(現在)読めない明治期の作品がまとめて出るほか,コールドウェルの「タバコ・ロード」も重版再開。しかし,最後に載っている赤,黄,白帯の在庫一覧を眺めると,やっぱりこれだけしかないか....という一種の感慨が^^;;。コールドウェルは,ジョージア生まれの米作家。「タバコ・ロード」については,Dear Mr.Iwanamiに詳しい説明があります。
10月29日 岩波書店から「新日本古典文学大系明治編」の刊行が始まった。岩波自らが『明治の文学を古典の領域に位置づけるという画期的視点に基づくシリーズ』というように,明治=古典というイメージは,少なくとも私にはありませんでしたが,開化風俗誌集に収められた「東京新繁昌記」,「西京伝新記」,「怪化百物語」をはじめ,教科書や讃美歌集,翻訳小説をも含むヴァラエティーに富んだ構成と,5500円という価格は,かなり気になっています。
10月25〜8日 先週の運動会で運動不足を痛感したせいもあり,ハイキング&アスレチックということで,二宮町の吾妻山公園に行ってきました。アスレチック以前の問題で,公園に至る長い階段で,すでにバテ気味とは,我ながら情けないです。新潮OH文庫「イギリスの家を1000万円台で建てた!」(井形慶子)を読む。これは「個性的な家をハウスメーカーで建てる!」を改題したもの。イギリスの古い家に憧れた著者が,個性的な家を,低予算,かつ周囲の反対にもめげず大手ハウスメーカーによる建築により実現した記録。既存の枠組みに押し込もうとする営業マンを相手に,いかに自分のイメージを伝えたらよいのか,その奮闘ぶりが面白い。しかし,コストの問題や諸々の安心感はあるのだろうが,これをやるならなぜハウスメーカーなのか?という疑問はやはり残る。個性的なローコスト住宅には,予算を重点配分し,こだわらないところにはメーカーの格安標準品をあてるというのがポイントだが,私自身は,外壁の仕上げや家具以上に,床材の品質が家の満足感には効いてくると思うので,やはりこれにも限界があるとの印象。
10月24日 岩波書店より,しばらく品切れとなっていた児童書30冊が復刊されました。その中で,サトクリフの歴史物語がシリーズで出ます。サトクリフは,2歳のときにスティル氏病に冒され歩行できなくなりましたが,1950年ごろから作家活動を始め,ローマ軍支配下のイギリスを舞台に,心や身体に傷を受けた者がぞの傷をのりこえて生きる様を子供たちのために書きつづけました。サトクリフの諸作に関してはここを参照下さい。
10月23日 今月より,25年ぶりの新編集となる「中島敦全集」(筑摩書房)が刊行されます。全3巻で『25年ぶりに原資料にすべて当たり直した新編集による決定版。公表された作品のみならず,原稿類,ノート,手帳,日記,断片,書簡にいたるまですべて収録。新発見のエッセイ2篇と未翻刻のノート・断片等も新たに収録。生前未刊行のものについては,原文にある抹消,挿入,併記を本文中に表示。主要なものについて語注を巻末に掲示。難読の漢字に編者によるルビを付す。』とのこと。
10月22日 今月の岩波文庫新刊は,「人間の絆(上)」(モーム),「近世風俗志(4)」(喜田川守貞),「歴史序説(3)」(イブン=ハルドゥーン),「国富論(4)」(アダム・スミス)の4点。『自分は読者を楽しませる一介のストーリー・テラーだと言って憚らなかったモーム。その数ある作品の中でも,唯一自分自身のために書いた精神的半自伝小説が『人間の絆』である。幼くして両親を失い,不自由な足ゆえに劣等感に苛まれ続ける主人公フィリップに,自らの精神形成を託して書かれた人生遍歴の物語』(岩波書店)。新訳(全3冊)。同書には新潮文庫,講談社文庫,角川文庫,旺文社文庫版があり,新潮のみ現役。
10月21日 少し遅めではありましたが,運動会に行って来ました。ウチの息子の幼稚園はこぢんまりとしたところなんですが,地域密着型というか,運動会ともなると親兄弟はもとより,親戚一同,卒業生,近所の人々などなど,園児1人に10人はくっついてくるといった様子で,相変わらず賑やかでした。私自身は,タイヤ引っ張り競争,綱引きに出場したものの,普段の運動不足は如何ともしがたく,あちこち傷だらけといった結果に。
10月18〜20日 来年1月に出る「岩波アクティブ新書」の創刊ラインナッブに,田中長徳「デジカメだからできるビジネス写真入門」が入る。岩波,アクティブ,チョートクと並べると,ずいぶんミスマッチにも思えるが,35mm一眼レフの寿命はとうに尽きている,という氏の『これまでにない撮影ハウツー本』には,とりあえず注目。ついでに「カメラジャーナル」103号の特集は,『このカメラのここが気に入らない』。読者の不満に対する各メーカーからのコメントが面白い。この雑誌,8月からページ数12倍,定価5倍という大変化を遂げたが,いまのところ,読みでの方も一桁アップ,にはなっていないのが残念。 岩波アクティブ新書については,岩波書店の発表によると『この双書は,岩波新書・岩波ジュニア新書に続く新書シリーズで,「実用」を企画の軸にしています。直接役立ち,しかも信頼できる本物の情報を満載した実践的新書に,どうぞご期待ください。』とのこと。
10月17日 岩波文庫新刊「ワーニャおじさん」(チェーホフ)を読む。来年5月,新国立劇場にて上演予定の新訳。平易な訳で,すんなりと頭に入ってくる。訳注は,各ページごとに付けられていて読みやすいが,(私にとって)何となくピントがズレている感じで役に立たない記述が多いのは残念。『自分が創れぬものを破壊するのは,無分別な野蛮人の所業です。有るものを何倍にも増やすために,人には理性と創造力が与えられている。だがこれまで人は創らずに,壊してばかりいました。』,『年寄りは子供と同じで,誰かに可哀そうがってもらいたいのです。でも年寄りを可哀そうがる者などおりません。』,『女が男の親友になるには,決まった順序がある。初めはただの友達,それから愛人,その後で親友。』 これはなにか全然違った順序で訳していたのがあったな。
10月16日 「田中康夫が訊く−どう食べるかどう楽しむか」(田中康夫,光文社)を読む。雑誌「BLIO」の連載をまとめたもので,和食,フレンチ,イタリアン,中華,韓国,バーと一流店のプロ(シェフやオーナー)に,お店で役立つマナーと料理を味わうコツを訊ねるというもの。「ソムリエに訊け」のヴァラエティだが,なかなか実用的。お茶屋の話など,(行く行かないはともかく)全くの素人には勉強になりました。
10月15日 新橋大古本市。やはり古い漫画や,料理,工芸等の実用書には興味を惹かれるものもありましたが,文庫本は新しいものばかり。そんな中で,慶応義塾大学第109回卒業記念と表紙と背に朱刷りされた岩波文庫「福翁自伝」が目に付き,これを100円で売り出されたのでは,諭吉先生もお気の毒だと思い,買っておきました。表紙以外に変わったところはなく,奥付には,★3つの昭和43年刊とありました。
10月14日 昨日は,ハロウィンパーティーに行って来ました。ウチみたいに正当派?悪霊スタイルの子供もいましたが,メジャーなのはお姫様スタイルに,なぜか仮面ライダーやウルトラマン。まあ,何でもありですが,お菓子ももらえて,子供たちは満足そうでした。大人は....疲れましたね,ホント。 新橋駅前の大古本市が本日より開催。天気もよさそうなので,お近くの方はどうぞ。例年,岩波文庫はあまり出ていませんが,古い実用書に面白いものがあります。
10月11〜13日 「沿線別・東京近郊101の街」(新潮文庫)を読む。こういうのが王様文庫じゃなくて新潮文庫の本家から出るというのも意外。『居住地と恋愛運の恐るべき関係もわかるスーパーガイド』という副題は,いかにも際物的で実際中身も薄いが,悪口がない分,コンチキショウと怒る住民もない。なかではそれぞれの街に対する『対極の街,同類の街』というのが面白い。私は藤沢なので,東武・西武は全く不案内だから,そこは参考になった。ちなみに,中庸・堅実・安定感が特徴らしい藤沢の対極は中野,同類は逗子とのこと。中野って,そんな街?
10月10日 8月刊の「カオスだもんね!7 旅情編」(アスキー)をようやく入手。水口画伯が週刊アスキーに連載中のレポートマンガ「カオス・・・」集成版。声優,ザリガニ釣り,ビリヤード,トラックステーション,警察署,F1,よっちゃんいか,男性下着など,相変わらず笑わせてくれます。ホームページ水口JAPANも面白いよ。
10月9日 Amazonで注文すると最近は書店と同じようなブックカバーを付けてくれる。体裁はよいのだが,硬い紙なのでとくに文庫本の場合扱いづらい。サイズ,紙質ともに文庫本専用のを作って欲しいところ。岩波文庫「嘘つき男・舞台は夢」(コルネイユ)を読む。岩瀬 孝訳の「嘘つき男」は40年ぶりの改版。井村順一訳の「舞台は夢」は新訳。『法律の勉強から逃げ出しパリへ舞い戻ってきた貴族の息子ドラントが,美しい婦人をなんとか手に入れようと大法螺,言い逃れ,取り繕いの才能を披露する恋愛劇(嘘つき男)。家出息子の父親が,洞窟の暗闇に魔術師の出してみせた,波瀾万丈の息子の幻想を見守る(舞台は夢)』(岩波書店)。出たとこ勝負のいい加減な男でありながら,なんとなく憎めないのは,彼の大法螺ぶりが,芸の域に達しているからか....。
10月3〜8日 来週はハロウィンパーティとのことで,カミサンは息子の衣装作りに余念がありません。ハロウィンとは,『キリスト教の万聖節のイブで,子供たちはかぼちゃの中身をくりぬき,目鼻口をくりぬいたちょうちんを作り,夜になると怪物の格好をして,近所の家を訪ね歩き,「Trick or treat?」(いたづらされたい? いやなら接待して)という決まり文句を言ってお菓子をもらうことになっています。このお祭りの起源は古代ケルトにさかのぼり,秋の収穫を祝い,冬の始まりを迎えるにあたって悪霊を追い払う祭りとしていました。子供たちの仮装はこの悪霊のまねということになります。』ということです。 岩波文庫「真の独立への道」(ガーンディー)を読みました。ガーンディーは,1869年にインド西部カチアワル地方ポルバンダルに生まれました。イギリスに留学し弁護士となり,インド商会の訴訟の件で南アフリカに招かれたのがきっかけで,21年にわたる南アフリカでの生活が始まります。そこでは,有色人種に対する激しい差別を身をもって体験し,抗議行動を開始しますが,それは非暴力主義に立つ不殺生を基調とするものでした。1913年には,南アフリカのナタール州からトランスバール州への「サチャグラハ行進」を行い,世界的な共感を呼びました。インドに帰国したのは,1915年のことです。本書は,南アフリカでのインド人の地位向上のためにイギリスとの間で奔走していた40歳の頃に,イギリスから南アフリカへ帰還する船の中で書かれたものです。新聞の編集長と読者との問答形式となっていて,自治とは何か,インドはなぜ滅んだか,真の文明とは何か,インドはどのように解放されるか,など,若きガーンディーの考えが分かりやすく示されています。
10月2日
ついでに,「ふるほん文庫やさん」の値付けの方針を復習しておきましょう。
10月1日 おなじみブックオフが,EASYSEEK上で,古本の「福袋」を始めた。これが阿漕な商売だという。なぜ? toribesouitirouさんによると,『「スタ−タ−キット」と称したこの福袋は少年漫画,少女漫画,文庫に分かれていて,特に少年漫画は1タイトル1巻〜5巻のセットという「全く役に立たない物」と成っています。少年漫画を古本で集めている方には「釈迦に説法」でしょうが,少年漫画の古本は大抵,頭のほうの巻が多く市場で余っているのが現実です。終りの方の巻,特に最終巻とも成ると,なかなか見つからないのが(一時期市場で余りまくっていた「ドラゴンボ−ル」でさえ42巻はなかなか見つからなかった。)現状です。どこの古本屋さんでも巻数の多い少年漫画の頭のほうは持て余しているのは言うまでもありません。だからこそ,「全巻揃い」となると,売るのも,買うのも,割増になるのです。』
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