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2月28日 もう2月も終わりなんですね。本当に早い。「デカメロン」も快調に読み進んでいます。今週中には終わるかも。もう一つ,復刊で気になったのは,コンドルセの「人間精神進歩史」。メモによると1951年刊行の第1巻,第2巻を持っているはずなので,あらためて買うつもりはなかったのですが,第2巻は今月改版?で刊行されたばかり。つまり新刊が「即日復刊」という変な具合になっていますね。
2月27日 20年ほど前に作った岩波文庫蔵書リストを見ると,「デカメロン」の1〜3に印が付いていた。思い返してみると,端本で古書店に出ていたデカメロンを1冊ずつ集めようとしたが,なかなか続きが見つからず,そうかといって途中まで持っているのに揃いを買うにも癪なので,そのまま放っておいた記憶がある。今回復刊を機に,「箱入りセット」を購入し,あらためて読んでみた(まだ途中だけど)。この岩波文庫は,戦後直ぐの1948年に初版が出て,これが39刷。版は相当痛んでいて(今回はオフセット)読みにくいところはあるものの,訳者による丁寧な解説に始まり,話の面白さにそんなことは忘れてしまう。
2月26日 講談社+α文庫「彼女は,なぜ人を殺したか」(福島 章)を読む。死刑を言い渡された若い女性の鑑定人となった精神科医が,その犯罪の背景にある精神的,肉体的問題に迫るドキュメント。実際の精神鑑定や裁判での証言がどのように行われているのかを,具体的に描いていて興味深い。一部,教授と心理テストを担当した女子学生の関係が,小説風になっているところは読んでいて恥ずかしくなるが,これはご愛敬。心理学総合案内「こころの散歩道」には,犯罪心理学や社会心理学など,さまざまな資料がまとめられていて参考になる。
2月25日 先月の話題ですが,店舗での使用は可で,店舗内掲示は不可というのが面白いですね。『東京地裁で,ブックオフの「図書券利用可能」掲示は違法,との判決が出た。図書券の使用中止などを求めて,日本図書普及が新古書チェーン「ブックオフコーポレーション」に対して起こした訴訟の判決が東京地裁で行われ,裁判長は,店舗内に「図書券の利用が可能」と掲示することは不正競争防止法に反するとして禁じ,ブックオフに50万円の支払いを命じた。一方,店舗での図書券使用については,民法で代物弁済が認められており,不正競争行為の問題は生じないとした。図書券は本来加盟料を払った新刊書店でしか扱えない仕組みだが,ブックオフは図書券で新古書を買えるようにし,店内に掲示。受け入れた図書券は金券ショップで換金してきた。これに対し,日本図書普及は図書券の取り扱い即時停止,店内の掲示撤去などを繰り返し申し入れてきたが折り合わず,昨年4月に訴訟を起こしていた。』
2月22〜24日 風邪気味で花粉症の影響もあるのか,鼻をぐずぐずさせながら3連休。幼稚園の送り迎えをしたり,図書館へ行ったりしていました。こういう時には,鼻の通りの良くなりそうな音楽を,と思い,フォーレのヴァイオリンソナタなど流しながら,岩波文庫「フランス革命期の公教育論」を読んでいました。本書は,フランス革命を機会に,旧来の教会主導の教育から市民教育・公教育への転換が図られた時期の教育論を集めたもの。初等教育,高等教育,アカデミーの在り方,共和暦の提案にいたるまで,激動の時代に新たな教育制度を模索する様子がよくわかります。というのも,それぞれが観念的な教育論ではなく,人口何人の町には学校がいくつ必要で,先生一人当たりの生徒は何人が適当か,といった具体的提案までなされており,きわめて短い期間に新しい教育制度をまとめあげ,とにかく立ち上げていこうという革命期の熱気にあふれているからです。そのときに創られた教育制度の一部は,いまでも受け継がれています(多くは構想のみ,または短期間で廃止を余儀なくされたのですが)。訳も平易で,専門外の人でも興味を持って読むことができるでしょう。フランス共和暦とはこれですね。各月は30日ずつで,12カ月360日。余った5日(閏年は6日)は,年末の休日になります。ちなみに,共和暦から他の暦に変換するページもあります。
2月21日
2月20日
2月19日 「地獄の黙示録―特別完全版」が公開中。ということで,岩波のホームページでも,その原案,コンラッド「闇の奥」をPR中。『コンラッド自身の体験にもとづく死と闇の恐怖の描写は,原始に対する驚異と文明に対する呪詛となり,この中篇を彼の代表作にしています。この機会に是非どうぞ。』 普通だったら,戦闘シーンの派手なカバーか帯でも付けるところでしょうが,さすが岩波は奥ゆかしい。といっても,闇の奥はもちろんベトナム戦争の話ではない。映画監督長谷川和彦曰く,『馬鹿な評価ではあるが,前半120点,後半30点というのが「地獄の黙示録」を見ての率直な印象だ。空軍騎兵隊を率いるロバート・デュバルがサーフィンをさせるためにベトコン村を急襲するジャングル掃討作戦のシークエンスは,まさに戦争そのものをフィルムにおさめた初めての映画といっていい。すばらしい迫力だ。ファントムジェットが飛び交い,ワーグナーの「ワルキューレの騎行」をボリューム一杯に挙げての殺戮シーンは,人間が本能的に持っている戦争をすることの快楽を徹底的にあばき,ベトナム戦争に対するジャーナリスティックな視点とはまったく違う戦争そのものを醒めた眼でとらえ,秀抜だ。しかし,コッポラが本当に分かっていたのはこのジャングル掃討シーンまでで,マーチン・シーンがマーロン・ブランド扮するカーツ大佐に接近するに従って作家の深い混迷を象徴するかのように,ナイトシーンが多くなっていく。まるでキリストのように,そして阿片窟の廃人のように,カーツは描写 される。いかなる時でも・闇の奥・に蠢き白日のもとに現われることはない。カーツを白日のもとに晒し,その正体を見極めようとする作家本来の視点がそこにはないのだ。いくら闇をうまく撮っても闇は闇にすぎないのであって,その視点が欠落している限り,王国そのものの存在は浮かび上がってこない。おそらく,カーツとはいったい何者なのかという疑問がコッポラには最後の最後まで解けなかったのだ。コンラッドの「闇の奥」をベースにしたことは非常に興味深いのだが,文明人が未開地に入って王国を築くという19世紀的設定をそのまま現代に移しかえることが土台無理だったのだ。19世紀のアフリカ人たちは決してベトナム戦争を戦ったりはしなかったのだ,という事実をコッポラは忘れてしまっている。別 に彼はアジア人を蔑視しているのではあるまい。単に理解しえていないだけの話だ。王国の人々が誰一人個人としては描かれず,群れとしてしか表現されていないことがそれを物語っている。牛の首を斬り落とすショットをカット・バックさせながらのカーツ殺害のシーンに至っては,今どきの映研青年でもやらないような古くさい手法でコッポラともあろう者が何をしとるのか,と信じられない思いがした。厳しくいえばそれは代替表現以外の何ものでもなく,作家としての正当な表現の放棄に他ならない。最終的に分からないものは分からないと正直に表現することが誠意ある作家の姿勢だと思う。意味ありげな作意は映画の力を半減させるし,悪しき文芸大作風なナレーション過多はコッポラの哲学的混迷の不正直なところだ。「地獄の黙示録」はコッポラの壮大なる失敗作だが,しかしその失敗ぶりは一見に値する。』(キネマ旬報)
2月18日
2月14〜17日 冬季オリンピックの日本選手の成績が振るわない感じですが,我々の世代だと,札幌オリンピックの印象が強いから,ジャンプでもなんでも期待しすぎの嫌いはありますね。我が家の近くの書店が来月いっぱいで閉店とのこと。小学校の近くで,雑誌や文房具が中心というごく普通の店でしたが,周囲に郊外型の書店がいくつもできて,本の売上げは微々たるものだったようです。私自身は,小さいながらも歩いていける書店があるというのは良いことだ,と思っていたのですが残念。
2月13日 岩波文芸書初版本復刻シリーズ「道草」が出ました。「我輩は猫である」執筆当時,ロンドン帰朝の姿,まだその心情が色濃く映し出された漱石唯一の自伝小説。大正4年初版の復刻です。菊判,434pで8600円。いかがですか。
2月12日 料理・飲食関連専門の出版社でおなじみの柴田書店が本日,民事再生手続き開始。負債金額は42億円とのこと。同社は1954年9月に設立され,料理・飲食関連専門の出版社として,定期月刊雑誌「専門料理」や「月刊食堂」など5誌のほか単行本を発刊していた。既刊本は約600点。長引く不況の影響から広告収入が減収し,資金繰りが逼迫。所有不動産の売却を含めた合理化策を模索していたが,業績回復の目途が立たなかった。
2月9〜11日 3連休は,好天だったものの,寒かったですね。我が家では,バスに乗って鎌倉へ散策に行って来ました。鎌倉鶴ヶ岡八幡宮では,日が良かったのか,あちこちに白無垢姿の花嫁さんが。参道や小町通りの店も,ちょっと来ないうちにすぐ変わってしまいますが。息子は,おなじみの煎餅屋の試食を一通りかじって,おなか一杯になったと満足気^^;;。 「ピッピ」の作者で知られるリンドグレーンが,1月28日に94歳で亡くなったとのこと。『ピッピ誕生の秘話から90歳を越えてなお社会的発言を続ける彼女の生き方まで,関係者のインタビューや膨大な資料をもとにまとめた,日本ではじめての本格評伝』が岩波書店から発売。
2月7〜8日 最近,日韓自動翻訳のチャットをやっているのですが,いやいや技術の進歩はすばらしいという実感です^^。丁寧に書けば,結構複雑な日本語の文章でも,うまく韓国語に訳せているらしい。タイムラグもほとんどありません。日韓ともに若い人が多いですが,中には中高年の人も混じっているので,ひとつのんびりと日韓交流などいかがですか。
2月6日 最近は厚い文庫本にも驚かなくなりましたが,光文社文庫の新刊「二進法の犬」(花村萬月)。1100ページで1100円ですよ,これ。わかりやすいといえなくもないが....。ともかく,電車の中で片手で読める人がいたら尊敬します(以前,カッパノベルズで出たときは760ページで1300円)。私は新橋から横浜まで保ちませんでした。『京大生の家庭教師が生徒として引き受けることになった女子高生。彼女の父は,武闘派やくざの組長だった』。まあ,少し頑張ってみます。
2月5日 光文社文庫幻の探偵雑誌シリーズの最終回「新青年 傑作選」を読む。「新青年」は1920年(大正9)に博文館より創刊。1950年(昭和25)に廃刊となるまで,31年間にわたり400号を刊行。創刊当初は青年修養談や海外渡航奨励の記事が主の総合誌でしたが,翻訳探偵小説の紹介をすすめ,それに刺激された江戸川乱歩の登場により探偵小説中心の雑誌として人気を博しました。編集長に横溝正史を迎えた27年頃からは「新青年趣味」と呼ばれたモダニズムあふれた雑誌となり,戦争の影響により探偵小説は減少。一般の小説中心の雑誌となってからも,「八つ墓村」の連載など注目される探偵小説が掲載されましたが,出版不況の影響をうけ廃刊(解説より)。本書には,川田 功,持田 敏,浜尾四郎,乾信一郎など17作品と「新青年」作者別作品リストを掲載しています。
2月4日 フロンティア神代とかフェイスとかパソコン自作関連のブックマークは増える一方なのに,肝心の資金手当がつかず,いまだに旧パソでカタカタしています。"たった"8万円!ですよ(アスロン1700採用の場合)。カミサンなど,私より遙かに高いカードの限度額を使い切っているというのに....。それはだれのお金?と小一時間問いただしたいが(2ch風に),恐ろしくてそれは無理。
2月3日 ソログープも復刊。よく知らない方(私のこと)は,ここで学びましょう。もっともソログープより謎?の管理人さんの方が気になってしまいますが。。
2月2日 浜崎あゆみの発言で盛り上がっていますね,2chは。私は浜崎の曲もよく知らないし,もちろん彼女のCDやコンサートとも無縁ですが,コンサートの映像を見る限りでは,誰に対して言ったとしても,感じが悪い,の一言ですね。まあ,そんなもんだったのか,と。ブールジェの「嘘」が復刊されます。ブールジェのアメリカ批判に対するトウェインの反論はよく知られており,ここで読むことが出来ます。
2月1日 買ってしまうでしょう....ということで,カメラジャーナル新書「ライカ対らいか」を読んでいます。このカメラジャーナル新書シリーズは,厚いわりに柔らかくて手に馴染み,満員電車でパラパラやってても苦にならないところがよいですね。新書のなかには表紙が硬いせいか,薄い本なのにやたら跳ねまくって片手でページがめくれないものもあり,いらいらします。で,内容なんですが,らいかというのをかなり広くとらえ,高級コンパクトカメラまで含めて語っています。デジカメは自己完結していないところが旧来のカメラと違う,というのには同感。そもそもデジカメで撮れるのは写真じゃなくて画像データなのだ。
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